イースター(復活祭)2025:世界のクリスチャン人口23億8000万人(31.2%)2025.4.21

CBN TV news

エルサレムでは、先週日曜、イエスがエルサレムに入ったことを覚える「パームサンデー」だった。

これに続いて4月18日(金)、イエスが、鞭打たれたあと、ピラト総督の元で十字架刑が決まり、ゴルゴダの丘まで十字架を担いで歩いたこと、そこで十字架刑に処せられて死亡したことを覚える「グッド・フライデー」、その3日後にあたる、4月20日(日)は、イエスの復活を覚えるイースター(復活祭)であった。

今年は、ユダヤ教でも4月20日(日)が、過越の最終日だった。20日日没後、「マイモーサ」と呼ばれる、種ありのパンを食べるイベントを行って、過越を終えた。

戦争は続いていることと、外国人観光客はほとんどない中だが、エルサレムでは、このように、毎年の例祭が行われていた。

以下は、この例祭期間中のエルサレム旧市街の様子

エルサレムのグッド・フライデーとイースター

1)グッドフライデー

18日(金)エルサレム旧市街では、イエスが死刑を宣告され、十字架をかつがされた地点から、十字架があったとされるゴルゴダの丘までの道、ビアドロローサを、大勢が十字架を担いで歩いた。

その後、正教会系のクリスチャンたちは、19日(土)、復活祭を前に、イエスの死と復活を祈念する聖墳墓教会からの火を世界中に持ち運んでいく儀式、「ホーリー・ファイヤー」が行われた。

2)イースター(復活祭)

20日(日)には、聖墳墓教会でそれぞれの宗派が順番に復活祭の儀式を行った。以下はカトリックの様子。司祭が、人類の分断、特にガザでの戦争に懸念を表明している。

以下はプロテスタントの園の墓での礼拝

以下はバチカンの様子。今年は、重病を患っている教皇フランシス(88)が、復活祭の時にのみ、車椅子で、ペテロスクエアに集まった大群衆(全世界のカトリック14億人)の前に、窓越しに現れて、メッセージを語った。(ビデオ最後の方)

フランシス教皇は、悪化する地球温暖化と反ユダヤ主義に懸念を表明。特にガザにいるクリスチャンとそこでの人道状況についての懸念を表明した。*フランシス教皇は、21日日本時間午後に、死去したとのニュースが入っている。

こうして見ると、同じイエスキリストを信じていても、その方法は、実に様々である。

世界のクリスチャン人口:23億8000万人(31.2%)

*主にWorld population reviewよりだが、数字はソースによって変動があるため、およその感じで見ていただければと思う。

statistic and data

現在、世界総人口の31.2%にあたる23億8000万人はキリスト教徒である。

このうち、12億人(60%)はカトリック、約6億人がプロテスタント。その他はロシア、ギリシャ正教などである。

カトリックとプロテスタントを合わせれば、世界の中で最大の宗教はキリスト教だが、それを別に見た場合、2000年初頭から、イスラム教スンニ派が、20億人と世界最大の宗教となっている。2050年までに、キリスト教全体を追い越して世界最大の宗教になると予想されている。

アメリカにいるクリスチャンは、総人口の62%にあたる約2億2000万人。このうち1億4000万人(44%)がプロテスタントである。

www.prri.org/research/census-2023-american-religion/

聖書に書かれている地球の終末の様子に、アメリカらしき国が登場しないのだが、その理由として、アメリカ人の多くが、クリスチャンであるため、「携挙」でいなくなり、以後、国が大きく弱体化するのではないかとの説がある。

*携挙とは

新約聖書によると、終末時代の世界は大混乱になると預言されているが、その時に、イエス・キリストを救い主を信じている者は、すでに死んだ者も生きている者も天に引き上げられるも預言されている。

それが、患難前か途中か後かは、論議になる点である。いずれにしてもその後に、イエスが地上に戻ってくると聖書は言っている。

眠った人々のことについては、兄弟たち、あなたがたに知らないでいてもらいたくありません。あなたがたが他の望みのない人々のように悲しみに沈むことのないためです。私たちはイエスが死んで復活されたことを信じています。それならば、神はまたそのように、イエスにあって眠った人々をイエスといっしょに連れて来られるはずです。

私たちは主のみことばのとおりに言いますが、主が再び来られるときまで生き残っている私たちが、死んでいる人々に優先するようなことは決してありません。主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、

次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。(第一テサロニケ4:13-18)

日本のクリスチャン人口1%:歴代首相9人がクリスチャン

日本のクリスチャン人口は約126万人(総人口の1%前後)で、2019年は190万人だったところから急減している。大雑把にいえば、このうち43万人がカトリックで60万人がプロテスタントとのこと。

これほど少ないのに、日本には8人のクリスチャン首相が就任していた。

原敬首相、吉田茂首相、麻生太郎首相がカトリック、高橋是清首相、片山哲首相、鳩山一郎首相、大平正芳首相、鳩山由紀夫首相、石破茂首相がプロテスタントとなっている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。