イランとアメリカが、3回目の交渉をしている背後で、4月26日(土)、イラン最大の商業港シャヒード・ラジャエ港で大爆発が発生したが、その後、死者は、少なくとも40人。負傷者は1000人以上と報じられている。
爆発したのは、ミサイルの固体燃料の主要成分である過塩素酸ナトリウムで、イランが、イスラエル攻撃時に使用したミサイルを補填するために、中国から輸入し、コンテナのまま港に置いていたものだったようである。
爆発は、シャヒード・ラジャエ港のコンテナが置かれている地点で発生していた。
この件について、イランは原因の捜査を行なっているが、イラン国会議員のモハンマド・シラージ議員が、コンテナには、爆発装置が仕掛けられていたとして、イスラエルに責任があると名指しで非難した。
しかし、イラン国防省は、こうしたメディアの情報を否定。爆発のあったコンテナのエリアは商業用であり、軍事目的のコンテナはなかったとして、情報は、敵の心理作戦だと表明した。
なお、イスラエル当局は、このことには関与していないと正式に表明している。
石のひとりごと
交渉の背後で起こったことなので、大変なことになるのではとも思ったが、イランは、今、交渉中であり、イスラエルやアメリカとの戦闘は望んでいないのだろう。
傀儡組織がほぼ壊滅している中、経済的にも、また国内が反政府的で不安定であることからも、今戦闘に入ることは、イランにとっては、まさに死活問題である。
イスラエルは、今こそ、軍事的にイランの核施設を壊滅できる時だと言っている理由である。