イランのロウハニ大統領、シリアとヒズボラ支持を明確に 2017.7.17

イランの新しい大統領が、シリアのアサド政権とヒズボラを継続して支援するとそれぞれにメッセージを送った。

シリアではアサド政権が勢いを回復しており、ホムスをほぼ奪還したという報告もある。これに対する反政府勢力は、穏健派の自由シリア軍にアルカイダ系のサラフィストグループが反旗を翻し、すでに仲間割れ戦闘が始まっている。

今、自由シリア軍は今非常に危機的な状況にある。反政府勢力に武器を支援する準備を進めていると見えたイギリスやEU諸国だが、結局、アメリカも含め西側からの武器の支援はまだ開始されていない。

自由シリア軍は「西側は口ばかりだ。シリア人が全員死亡するのを待っているのか。」と激怒する声明を出した。

<地獄の蓋が開いたか、シリアの内戦>

シリアの内戦はますます泥沼化し、暗闇はすすむばかりである。処刑して焼いたとみられ見分けがつかなくなった多数の遺体が井戸から出てくるなど、悲惨を通り越して悪魔的な様相がインターネットで流されている。

国連によると、死者は92000人、1ヶ月5000人平均で死んでいる。周辺諸国への難民は180万人で一日6000人規模で周辺諸国に逃れてきているという。ルワンダ内戦以来状態である。

<ケリー国務長官ヨルダン入り>

アメリカのケリー国務長官は、シリア情勢について検討するため昨日からヨルダン入り。アッバス議長とも面会するが、イスラエルとの和平がすすむとは誰も期待していない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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