4月26日(土)、アメリカのウィトコフ特使と、イランのアラグチ外相が、オマーンで3回目の核に関する交渉を行っていた時、イラン南部、ホルムズ海峡に面する、バンダレ・アッバスにある最大級のシャヒード・ラジャエ港で大爆発が発生した。爆発があまりにも大きかったので、50キロ先からも感じられたとのこと。
現場ではまだ消火や救出活動が続けられており、日本時間午前0時半の時点で、少なくとも5人が死亡。700人以上が負傷と伝えられている。数はまだ増える可能性がある。
政府報道官によると、爆発の原因は、港のコンテナに保管されていた危険な化学物質だったとみられている。
この物質は、今年3月の時点で、イラン民間警察が、ミサイルの固形燃料である塩素酸ナトリウムを受領したと表明していたものである。
民間警察は、爆発は、この物質の不適切な取り扱いによるものだったと発表しているが、イランのペゼシュキアン大統領は詳細の調査を命じたとのこと。
5年前の2020年、ベイルートの港で、保管されていた化学物質が大爆発して200人以上が死亡し、7000人以上が負傷する事故が発生したが、イランでも同様の事態になったということである。
今回のイランの港での大爆発の原因になった物質はコンテナに貯蔵されていた。これは、今年1月に、アメリカのメディアが、中国からイランに2隻の船が向かっていると報報じていたことから、このうちの1隻が運び込んだコンテナだったとみらている。
昨年イスラエル攻撃の際に使用したミサイルを補填するために、イランが、中国から輸入したとみられている。この港には、ホルムズ海峡の警備にあたっていた革命防衛隊の主要な海軍基地もあった。
しかし、この港は、イランの輸出入の70%がこの港を経由し、年間8000万リットルの石油燃料が取り扱われるイラン最大の商業港である。近くには石油関係の施設もある。
2020年には、イスラエルのサイバー攻撃を経験していたほどに重要な港である。
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イランは今の所、外的な原因を表明していない。イスラエルもノーコメントだが、イスラエルのチャンネル12は、イスラエルの関与を否定したとのこと。
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