イスラル人不明者3人へ:ネパール 2015.4.29 

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4651785,00.html

25日に発生したネパールの地震。4日たった現在、犠牲者は5100人を超え、負傷者は1万人。犠牲者はまだ増えるとみられる。

連絡がとれなくなっていたイスラエル人250人以上は、次々に連絡がとれ、大使館で保護された後、昨日、229人が政府が提供したエル・アル機で、イスラエルへ帰国した。

イスラエル軍の救援隊がネパール入りした昨日からは、さらに山中にいたイスラエル人ら25人が救出され、現在未だ連絡がとれないのは3人となった。今のところ、イスラエル人の中に、死者や負傷者の報告はない。

連絡のない3人は、オール・アスラフさん(22)。昨年夏のガザとの戦争で負傷した兵士である。また、兵役を終えてすぐ、世界旅行にで出た女性たち2人、ゾハル・シャビットさんとナアマ・ショハットさんも、トレッキングに行っていて、被災したとみられる。

オールさんの母親は、昨日帰国した人々の間に息子がいないか、だれか息子に会わなかったかと、空港に出迎えに来ていた。しかし、アサフさんに関する情報はなかった。

カトマンズでイスラエル大使館で保護されたイスラエル人のうち、70人は、政府提供の飛行機で脱出しない道を選び、今も現地にとどまっている。うち2人はレスキューのためにボランティアで居残っているという。

<代理母赤ちゃんもイスラエルへ>
www.jpost.com/Israel-News/Babies-born-to-surrogate-mothers-in-Nepal-face-religious-obstacles-once-they-arrive-here-400502

代理母からの赤ちゃんをイスラエル人と認めるかどうか、まだもめているところだが、昨日帰国した229人のうち、15人が、ネパールで代理母から生まれた新生児だった。3人の未熟児は、空港から病院へ直行している。

問題はこれからである。イスラエルのチーフラビ局では、いくら精子がユダヤ人でも母親が異邦人の場合、ユダヤ人として認めるには改宗手続きを条件にするということになっている。しかし、まだ未成年の赤ちゃんの改宗手続きとなると、実際にはかなり困難だという。

また今回は、すでに生まれた新生児が問題になったが、ネパールは、まだ妊娠中の代理母がいる。大きな災害であるため、その女性たちをイスラエルへ連れてくるのかという問題もある。地震によって、予想もしなかったことが明るみに出たといったところである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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