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続くテヘランへのイスラエルの攻撃
イスラエルは、イラン、特にテヘラン上空を制圧したとして、6月16日(月)から、テヘランの軍関係、政府関係施設など80か所を攻撃。昨日は、イラン国営放送への攻撃も実施した。
その後、イスラエルはテヘランの指定した地域からの避難を警告した後、戦闘機50機で、その地域にあったウラン濃縮の遠心分離機施設と、武器庫への大規模な攻撃を行った。
צה"ל תקף הלילה אתר ייצור צנטריפוגות ומספר אתרי ייצור אמצעי לחימה של המשטר האיראני
יותר מ-50 מטוסי קרב של חיל האוויר, בהכוונה מודיעינית מדויקת של אגף המודיעין, השלימו בשעות האחרונות סדרת תקיפות של מטרות צבאיות במרחב טהראן.
במסגרת המאמץ הנרחב לפגוע בתכנית לפיתוח הנשק הגרעיני… pic.twitter.com/RNAAvSChgl
— צבא ההגנה לישראל (@idfonline) June 18, 2025
イラン上空では、イスラエルのドローンも攻撃を行っており、今現在は、弾道ミサイルの拠点に焦点を当てて、攻撃と破壊を行っている。
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IDFによると、13日(金)以降、イスラエルが攻撃した地点は、イラン国内1100か所にのぼっている。
イスラエルの攻撃で、イランにどのぐらいの死傷者が出ているのか、イラン政府は数字を出していないが、ワシントンを基盤とする人権活動団体が発表したところによると、死者は、民間人239人、治安関係者126人を含む、少なくとも585人。負傷者は1326人となっている。
新たに明らかになったイスラエルの攻撃前準備:レバノン、シリア上空もクリアに

(Photo: Israeli Air Force)
今回の戦争ではイスラエルが先制攻撃を行い、テヘラン元イラン領空の支配権を素早く確保したことで、これまでの戦果につながっている。それだけではない。
イスラエルからイランまでは、1500キロ(東京から鹿児島ぐらい)離れている。その間、レバノンのヒズボラ領域やシリア上空も通過しなければならない。
Ynetによると、過去10ヶ月かけて、イスラエル軍は、ヒズボラの進んだ対空攻撃システムを破壊していた。さらには、アサド政権打倒後、イスラエルはシリアの対空機能も効果的に破壊していたとのこと。
シリア北部にはトルコ軍が駐留しているので、トルコの防空システムにぶつからないようにして、イランへの情報漏れがないようにとの手配も行っていた。
これらの手配がなかったら、イスラエルの戦闘機がイランに入る前に察知されてしまい、テヘラン上空を支配していたとしても、戦闘機には危険になっていた可能性が高い。
それ以外にも、燃料の問題や、イランやそこに至るまでの間に故障する危険もあり、戦闘機のパイロイットたちは、相当なリスクと覚悟を持って出発したという。
しかし、以下の記事によると、イランへの攻撃に参加したパイロットは、イラン上空での抵抗が少ないのに驚いたと語っている。イランでは、戦闘機が発信しても、逃げていくのを目撃したとも証言している。
イランは、イスラエルの飛行機を撃墜したと主張したが、それは真実ではないとも言っていた。
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イスラエル?親イスラエル勢力がイランへサイバー攻撃
イスラエルがテヘランへの攻撃を行っているのと並行して、イランでは深刻なサイバー攻撃が発生。イランのセパ銀行が麻痺して、もはやATMで現金を引き出せなくなった。
この銀行は、IRGCが、ミサイルや核兵器製造などに使う資金用に使っている銀行である。また、ガソリンスタンドでも障害が出ており、給油ができなくなっている。
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一方、イスラエルへのサイバー攻撃も700倍になっているとのことだが、IT先進国イスラエルは、それらを処理できているようである。
イスラエルへのイラン反撃ロケット弾25発・負傷者なし:帰国便第一便到着
イランからは、17日(水)に弾道ミサイル25発が発射された。18日(木)も時々サイレンが鳴っている。しかし、着弾の打撃や負傷者の報告はない。
イスラエル市民たちが、地下鉄駅などで、家族とともに避難し続けている様子が伝えられている。もうヘトヘト状態という人もいる。
ただ気になる情報が出ている。アメリカのメディア、WSJが、イスラエルのアロー遠距離迎撃ミサイルが底を突き始めていると伝えている。

海外に足止めになっているイスラエル人は5-10万人もいると言われている。エルアル航空が、この人々を連れ戻す計画を発表。
18日(水)、第一便が、キプロスから、ベン・グリオン空港に到着した。
人数は不明だが、到着した人々は、できるだけ早く空港から離れるよう、指示されていた。
www.ynetnews.com/travel/article/rj0o32y4lg
石のひとりごと
先制攻撃で始まった戦争のせいか、イスラエルが優位に立っているような感じを受ける。油断は禁物である。何も失うものがなくなったイランが何をするかわからない。続けてとりなしていこう。