パレスチナ囚人183人(ガザでの逮捕者111人含む)を釈放
昨日の時点での報道では釈放するパレスチナ囚人は、90人(1人あたり30人)となっていた。しかし、実際に釈放されたのは183人であった。
これは、イスラエルがハマスの要求に応じて、すでに釈放が決まっている1904人に加え、ガザで身柄を拘束し、裁判をしないままで拘束しているパレスチナ人約1000人も釈放することに合意したからである。
ハマスはそれぞれの人質に、独自の価値をつけている。釈放されたキース・シーゲルさんとオフィル・カルデロンさんの代価としては、それぞれ終身刑3人を含む30人を釈放。ヤルデン・ビバスさんの代価としては、終身刑服役者12人が釈放された。
これに加えてガザで身柄を拘束されていた者111人が釈放されたということである。
今回釈放されたテロリストの中には、2002年のメギド近郊で発生した自爆テロ(イスラエル兵13人を含む17人死亡)に関与して終身刑17回のシャディ・アムリや、2016年にキリスト教系支援団体ワールドビジョンで働いている中、ハマスに数千万ドルを流用して逮捕されていたモハンマド・エルハラビ(写真)が含まれている。
183人のうち、150人はガザ地区へ送還。32人は西岸地区へ、1人はエジプトへ送られた。1月19日以降、釈放されたパレスチナ囚人は、583人となった。
150人は、昨日午後、カン・ユニスに到着。数百人のガザ市民たちに熱烈な歓迎を受けた。
ラマラでは、20年以上経って戻ってきた囚人たちが、同様に熱烈な歓迎を受けていた。
石のひとりごと:パレスチナ人は勝利と自覚
今回、ハマスなどは、イスラエルに勝利したと自覚しているという。以下は、ガザのハマスの様子。
ガザは崩壊状態にあり、人々は生活できなくなっているが、ハマスにとって、そんなことはどうでもいいのだろう。
人々の間に、イスラエルへの深い憎しみを増強したことが勝利なのである。しかもイスラエルやユダヤ人への憎しみは、国際社会にも広がっている。
また、イスラエルは明確な目標を達成しないまま、ハマスの要求に応じ、多くのテロリストを釈放していることも勝利とみられている。
しかし、主がこのままだまっていることはない。今後の動きに注目したい。