イスラエルが5年停戦と全人質解放案を拒否:ハマスの「フドナ」は受け入れずと2025.4.30

IDF

ハマスとイスラエルの交渉は、ドーハ、またカイロと場所を行き来しながら、続けられている。4月28日(月)、イスラエルは、エジプトを経由して提示されたハマスの案、すなわち、人質全員を解放する代わりに、5年間の停戦とするという案を拒否すると表明した。

人質は解放されるかもしれないが、5年間、ガザに手出しはしないという約束である。これはパレスチナでいう、“フドナ”(休戦)であり、その間に、戦力を回復するための一時停戦ということである。次なる戦争が、さらに大きなものになることは避けられないことは明らかである。

イスラエルは何度もこれで煮湯を飲まされてきたため、「パレスチナのフドナは受け入れない」と返答した。

www.ynetnews.com/article/s1nw5la1ll

その後、ダーマー戦略大臣率いる交渉団は、ドーハへ一旦飛んだが、すぐに帰国している。交渉がまた頓挫したことを受けて、イスラエル軍は、ガザでの戦闘を強化拡大する準備に入っている。

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www.timesofisrael.com/official-israel-wont-accept-5-year-gaza-truce-qatar-isnt-helping-hostage-talks/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。