5月5日(月)夕刻、イスラエル空軍は、シリアとの国境に近い、レバノンのベッカー高原のヒズボラ拠点への空爆を行った。攻撃の対象は、ヒズボラの戦略的武器製造工場である。
イスラエル軍によると、ヒズボラが武力回復にむけて動いているとのこと。この同じ日、イスラエル軍は、スリファへの空爆も行っていた。どちらの地点にも、武装した戦闘員が多数いたとのこと。
ヒズボラは、リタニ川以北へ撤退することとなっており、それより南の地域については、レバノン政府が、ヒズボラ拠点を解体することになっている。
レバノン政府はこれまでに95%クリーンアップしたと言っているが、イスラエルは懐疑的である。南レバノンでは、イスラエルもヒズボラ関係地点があれば攻撃を行っている。
また今、シリアの暫定政権が、十分な権力を維持できていないことが、明らかになりつつある。
このため、イスラエル軍は、イスラエル、シリアとレバノンにも接するゴラン高原に展開し、シリア側にはみ出す形の緩衝地帯の強化を図っている。シリアとレバノンとの国境でも緊張が続いている。