イスラエルがレバノン・ベッカー高原のヒズボラ地点を攻撃 2025.5.6

People drive on a street past portraits of slain Hezbollah leader Hassan Nasrallah and buildings damaged in Israeli strikes in the recent war, amid the first round of municipal elections, in the Ghobeiry neighborhood of Beirut's southern suburb on May 4, 2025. (ANWAR AMRO / AFP)
BBC

5月5日(月)夕刻、イスラエル空軍は、シリアとの国境に近い、レバノンのベッカー高原のヒズボラ拠点への空爆を行った。攻撃の対象は、ヒズボラの戦略的武器製造工場である。

イスラエル軍によると、ヒズボラが武力回復にむけて動いているとのこと。この同じ日、イスラエル軍は、スリファへの空爆も行っていた。どちらの地点にも、武装した戦闘員が多数いたとのこと。

ヒズボラは、リタニ川以北へ撤退することとなっており、それより南の地域については、レバノン政府が、ヒズボラ拠点を解体することになっている。

レバノン政府はこれまでに95%クリーンアップしたと言っているが、イスラエルは懐疑的である。南レバノンでは、イスラエルもヒズボラ関係地点があれば攻撃を行っている。

また今、シリアの暫定政権が、十分な権力を維持できていないことが、明らかになりつつある。

このため、イスラエル軍は、イスラエル、シリアとレバノンにも接するゴラン高原に展開し、シリア側にはみ出す形の緩衝地帯の強化を図っている。シリアとレバノンとの国境でも緊張が続いている。

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石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。