5月19日(月)、イギリスのスターマー首相、フランスのマクロン大統領、カナダのカーニー首相が、イスラエルが、ガザでの戦争をやめようとせず、人道支援物資搬入を止めていることを非難する声明を出した。
これらの国々、特にフランスは、ガザでの戦後は、パレスチナ自治政府がパレスチナ国家として立ち上げ、管理することを支持している。3国は、2国家解決(イスラエルとパレスチナ)が、ガザに継続した平和をもたらす条件だと主張しており、6月18日には、それに向けた会議を計画している。
これについては、サウジアラビアなど湾岸アラブ諸国も合意している。しかし、イスラエル、特に今の右派政権がこれを受け入れることはない。
この共同声明が出た後すぐ、ワシントンDCで、イスラエル大使館職員2人が、親パレスチナ活動家に射殺される事件が発生した。
ネタニヤフ首相は、事件が発生した後の声明の中で、「3カ国は、誤った人道支援の立場に立っている。テロリストに褒美を与えることがどれほど間違っているかわかっていない」と非難した。
ネタニヤフ首相は、イスラエルに停戦を求めて、2国家共存を主張する3首脳は、実質的には、10月7日の虐殺を実施したハマスを、温存させることを求めている。ハマスの犯罪を認めるだけでなく、報酬を与えるようなものだと言っている。
イスラエルが、今、ガザへの物資搬入を行っていることについて、これほどの戦闘の中で、これだけの人道支援物資搬入を、そこにいる市民に搬入する国がどこにあるのかと主張。
ガザの人々を苦難に貶めているのは、イスラエルではなく、ハマスが、人々への命の糧を妨害し、市民に銃を向けているのだと訴えている。
石のひとりごと
本当のところはどうだったのかは別として、世界が見ているものと、イスラエルが見ているもの、その理解も大きく違っている。
イスラエルを攻めることは正義と皆が考える時代が来て、イスラエルに攻め込む形が見え始めている気配である。
しかし、さすがに、ホロコーストを経験したドイツがこの中共同声明の中にドイツが含まれていない。ドイツでは、強硬右派政権の動きも活発で、ネオナチの存在もあるので、ドイツが今後、どう動いていくのか注目されるところである
宣告。イスラエルについての主のことば。―天を張り、地の基を定め、人の霊をその中に造られた方、主の御告げ―
見よ。わたしはイスラエルを、その回りのすべての国々の民をよろめかす杯とする。ユダについてもそうなる。エルサレムの包囲されるときに。
その日、わたしはエルサレムを、すべての国々の民にとって重い石とする。すべてそれをかつぐ者は、ひどく傷を受ける。地のすべての国々は、それに向かって集まって来よう。ゼカリヤ書12:1-3