アラブ協力機構とヨーロッパ4国もアラブ同盟合意のガザ復興案に賛同を表明 2025.3.9

Diplomats attend an Extraordinary Session of the Council of Foreign Ministers of the Member States of The Organisation of Islamic Cooperation (OIC) in Jeddah on March 7, 2025 (Amer HILABI / AFP)

先週、3月4日(火)アラブ連盟が、カイロでガザに関する緊急会議を行い、トランプ大統領の案とは違う、ガザ市民をガザから出すことなく復興する案を可決していた。

*エジプトのガザ復興案は以下の記事で確認のこと

mtolive.net/緊急アラブ諸国サミットがエジプトのガザ復興案/

その3日後の3月7日(金)、イスラム協力機構(OIC・加盟国57か国)が、サウジアラビアでこの件に関する緊急会議を開催し、こちらもガザ復興(530億ドル計上)に関するエジプト案を支持することで可決した。

www.timesofisrael.com/islamic-nations-adopt-arab-counter-to-trumps-gaza-takeover-plan/

これに続いて、3月8日(土)、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの外相が、共同でアラブ諸国によるガザ復興案を支持すると表明した。しかし、ハマスが統治してはならず、イスラエルにとって脅威になってもならないとも表明していた。

www.reuters.com/world/france-germany-italy-uk-back-arab-plan-gaza-reconstruction-2025-03-08/

www.timesofisrael.com/france-germany-italy-and-uk-give-support-to-arab-backed-plan-for-rebuilding-gaza/

<石のひとりごと>

アラブ諸国のガザ復興案については、だれが530億ドルをだすのかもわからず、結局何がどう変わるのかもわからない。トランプ案はかなり突飛だが、こちらも先はほとんど見えてないのではないだろうか。

ガザにいる人々はどっちがいいのだろうか。イスラエルをとりまく状況はどんどんカオスになっているようにみえる。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。