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トランプ大統領は、戦争、経済とさまざまな分野で、世界を振り回している。イスラエルに関しては、ハマスやイランで、多少はイスラエルと意見を意にしているが、基本的に、これまでで最もイスラエルを支持する大統領である。
バイデン政権時代、10月7日以来、イスラエルがガザでの戦闘を開始すると、アメリカでは、反イスラエル、反ユダヤ主義が活発になり、昨年4月には、有名大学では、反イスラエル勢力が、大学を制覇するなど暴力的なデモになった。(以下は昨年4月の様子)
大学のユダヤ人学生にも被害が及ぶようになった。トランプ大統領はこの方向転換にも乗り出している。
反ユダヤ主義デモに関係したコロンビア大学の助成金を削減
アメリカでは昨年4月に、ニューヨークの名門コロンビア大学で、反イスラエルデモのデモ隊が、学校の建物を占拠し、ユダヤ人学生たちを危機に陥れる事態になった。
さらに同様の動きが全米200の大学にも拡大していった。今は、落ち着いてはいるが、反ユダヤ、反イスラエル、親ハマスの動きは続いている。
トランプ大統領は、こうした反ユダヤ主義の動きを取り締まるため、司法省、保健福祉省、教育省などが関わるタスクフォースを立ち上げた。
3月7日(金)、トランプ大統領はまず、コロンビア大学が、反ユダヤ主義運動の中で危機にあるユダヤ人学生を保護しなかったとして、助成金4億ドル(600億円)を差し止めると発表した。トランプ大統領は、「これはまだ始まりだ」と言っている。
SHALOM COLUMBIA: The Trump Admin, led by @USEDgov and the Task Force to Combat Antisemitism (@TheJusticeDept, @HHSGov, & @USGSA), has canceled ~$400M in federal grants to @Columbia over its failure to protect Jewish students from antisemitic harassment. pic.twitter.com/CavoXbhhvx
— The White House (@WhiteHouse) March 7, 2025
タスクフォースはこの件を大学に警告していたころから、キャンパス内では、これに反発するデモや、ユダヤ人に対する嫌がらせが発生している。
ちょうど、イスラエルのベネット前首相が、コロンビア大学でイベントを主催した時期であったため、これに抗議する学生たちが図書館を占拠する事態にもなった。
タスクフォースは、今後、ハーバード大学を含む9大学への調査を進めるとのこと。
親ハマスの外国人学生のビザを取り消し
FOXニュースによると、アメリカの国務省が、親ハマス運動がアメリカに混乱をもたらしているとして、この運動に参加した外国人の学生ビザを取り消すと報じた。
これについて、ルビオ国務長官が、ハマスなどアメリカがテロ組織に指定している組織を支援する者は、国家の安全を脅かす者だとして、「留学生を含め、アメリカの法律違反に値するものは、ビザの取り消し、および、強制送還にも直面することになると発表した。
国務省によると、親ハマスかどうかの判断には、AIを使って、学生たちのSNSなどを検索するとのこと。
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石のひとりごと
トランプ大統領の激動には目が回る。本当に全部カバーしきれない。ここでは、AIで親ハマスかどうか、反ユダヤかどうかを判断し、その結果で、学生ビザを取り消すという。ものすごい混乱になりそうである。
姿勢としては、イスラエルやユダヤ人にとって、感謝なことだが、あまりにも極端なので、逆に、さらにユダヤ人が、世界中から嫌われる原因にもなっていかないかも気になるところである。